YAMATO

地元の市民ホールでチャリティ映画上映会があったので見に行った。映画は「男たちの大和」。

また、このパターンかよ。。。
角川春樹らしいっていうか、
テーマ曲が長渕剛なんてそのまんまやんけ。
ウヨクな連中が喜びそうな映画だね。
2・26の将校や特攻隊など、「大義に殉じる」という行為が大好きなオレは、確かに途中何回かウルウルきたよ(T^T)
横に座るカミさんに気づかれないように涙を拭ったさ。
しかし、それは映画の手法に素直に涙腺が反応しただけで、胸を打つような、ホントの意味での感動とは違うよ。

日本の戦争映画ってどうしてこうもワンパターンなのかしら?
戦争の悲壮感を背景に、大和を愛する男たちのヒロイズムがノスタルジックに描かれ、そしてそれに愛する女や身内との別れが絡んでくる。あの時代の日本人はよかったなぁ〜ってとこか。
中学生の頃見た「宇宙戦艦ヤマト」と内容は一緒やで。
衝撃の戦闘シーンも、目紛しく画面を変えていくサブリミナルな手法でつまんないし、目新しいのは血が甲板に吹き飛ぶことぐらいかな。
結局、お涙ちょうだいの単純な感動ドラマに矮小化されている。でも、日本人ってこういうの好きなんだよね。考えの足りないヤツは、それで今の平和があるのは尊い英霊のおかげだなんて単純に思っちゃうわけだ。アホらし。
それに中村獅童反町隆史の演技ヘタ過ぎ。叫べばいいってもんじゃないだろ。何しゃべってんのかわかんないよ。

同じ戦争映画でも、狂気となった人間の極限の姿をしつこいくらいリアルに描いている「戦争のはらわた」や「地獄の黙示録」「フルメタル・ジャケット」「プラトーン」などの方が数倍感動的だし、意味があるぜ。