読書に対する幻想

本は人を豊かにする、本を読んでる人はものごとを深く考える、出版は素晴らしい文化であるーー

人は、特に日本人は、いつから単なるエンターテインメントでしかない読書に対して、こんな幻想を抱くようになったのだろう。

日本の識字率は、ほぼ100%だし、読書率も世界的に見ると、かなり高いと思うが、

これまで国民がたくさん本を読んできたとして、じゃあ、なぜこんなにつまらない国、文化貧国になったのか。

世界的に影響を与えているオタクやアニメ、ゲームの方が、ぜんぜん素晴らしいだろう。

ネットばかり見ているとものを考えない、ゲーム脳(そんなものはない)で若者がおかしくなっているとか、

新しいメディアに対応できない老害のひがみでしかないだろう。

それぞれの時代で、それなりに若い世代もいろいろと考えている。考えていない(というより考えられない)のは老人の方である。

それに、そんなこと嘆いている奴に限ってたいして本を読んでいない。

バカはいくら本を読んでもバカ。

一番顕著なのは、出版業界をみれば一目瞭然。

今のRPGなんか、そのへんの文学よりもずっと文学的だよ。

iPadの登場で、読書が変わるなんて大騒ぎ(?)してるけど、活字が電子化されたからといって、読者が増える訳でもなし。

活字を追うことはけっこう忍耐だからね。

読書に対する幻想は、マスコミは社会の公器、権力の監視装置、真実を伝えることが使命といった幻想と同じたぐいのものだな。

所詮、マスコミもエンターテインメントの一部でしかないのに。

でも、俺は活字の本が好きだから、読むけどね。それだけ。

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