SHE,S LOST CONTROL...

ウチのカミさんを見ていると、統合失調症の発症は、幼少期における家族、特に母親との間の人間関係の障害が要因だと思える。


カミさんの祖母が、田舎で祈祷師みたいなことをやってたというから、隔世遺伝的な要因もあると思うが、自我形成期における母親からの多大なストレスが後天的要因だと確信している。ちなみにカミさんは二卵性双生児であるが、弟の方はなんともない。


つまり、母親から充分な愛情が得られないと、他人との感情的交流をする充分な能力を作れなくなる。だから、成長して、現実の問題を解決するのに、能力不足から幼児期のままの自我の持つ感情や思考を用いてしまう。だから、子供時代に起こった不安の極度の状態に対する特別の反応で、それが成人期になり表面化するのだ。


そして、幻聴や妄想等も、幼少期のままの自我を防衛する手段の一つなのだ。


カミさんがスゴイ(?)ところは、ストレス等で幻聴・妄想が生まれて、その時は自分を見失うが、そのうち、自分の中で自我を取り戻し、病識が生まれることである。

俺の経験から、投薬と睡眠の他に、統合失調症を治すのは、他者とのコミュニケーションを作ることと、近くにいる人が「無償の愛情」を注ぐことである。そうすると、幻聴・妄想に左右され、身内を攻撃し、子供に戻りながらも、だんだん正常・日常を取り戻してくる。あまり近づき過ぎてもいけない。患者自ら独立する意志を大切にすることだ。近すぎず、離れすぎず、愛情を持って見守ることが大切だ。ホントに悲しくて大変なことだが...でも、多分、それ以上に患者は苦しんでいる。


カミさんに聞くと、「変な声が聞こえてても、あっ、何かおかしいな、と途中で気付くようになる。そして、だんだんと自分で自我を作り直すの」ということである。



とにかく、統合失調症の大敵は、不安、過労、孤立、不眠だ!

さて、今年、俺はフィリピンに行く予定だが、どうしたものか...