良い音楽

良い音楽。

大抵は、耳障りの良い音楽のこと。
自分の快楽の琴線に触れる音楽のこと。

そんな音楽は、決して規格から外れることはないし、外れたら良い音楽にはならないだろう。

でも、耳障りが悪くても、良い音楽もある。
そんな音楽は、決して規格内に収まらない。
規格の外から鳴り響いてくる。
そんな音楽には、才能もテクニックもいらない。
表現に対する情熱だけでいい。

そんな音楽が良い音楽に聞こえるまでには、多分に訓練を要する。
音楽が、人間の表現として、その内面に触れることができる触覚が必要だ。
その触覚がなければ、その音楽が良い音楽と判断することは難しい。




ロックは規格外れのノイズ。
常に、既存のものの解体。
狂気の体現。
天にツバする行為。