コンテンツとニーズ
出版業界は、コンテンツとニーズを大切にする。ウザいほど。
もっと立派なコンテンツを創れば、ニーズがあれば、読者は本や雑誌を買う、と。
そんなことはないよ。
コンテンツとは知であって、読者はコンテンツ自体にお金を払うのではなく、
コンテンツをパッケージした商品にお金を払っているんだ。
メディア論のマクルーハンも言ってるよ。
「内容それ自体より伝えるメディアの形が重要である。コミュニケーションの形は内容を変える」とね。
それが近年、ウェブによってさらに明らかになった。
さらに、ウェブはニーズに応えるのではなく、ニーズを作り出しているのだ。
コンテンツ産業に、広告モデル以外のビジネスは成り立たなくなっているのじゃないか。
コンテンツは無料。もうそれは明らかなことだ。
どんなに編集を加えても、そりゃ無理だ。
雑誌もウェブにより役割が終わったのだよ。
著作権によるコンテンツの囲い込みも、コンテンツにしがみつく老人どものあがきでしかないだろ。
でも、どうあがいても復権なんてありえないよ。