共産党宣言

ちょっと遅くなったが、知人の版元から復刻された「彰考書院版 共産党宣言
http://www.amazon.co.jp/%E5%85%B1%E7%94%A3%E5%85%9A%E5%AE%A3%E8%A8%80-%E5%BD%B0%E8%80%83%E6%9B%B8%E9%99%A2%E7%89%88-%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%82%AF%E3%82%B9/dp/4871983005/ref=sr_1_6?ie=UTF8&s=books&qid=1226489823&sr=1-6)を読む。

平民新聞」の幸徳秋水堺利彦の名訳である。



思えば、初めて「共産党宣言」を知ったのは、高校生の時に聞いた、遠藤ミチロウ率いるザ・スターリンの「先天性労働者」
http://jp.youtube.com/watch?v=8zWM8OjGxk8)だった。

それから、岩波書店、大月書店、新日本出版社角川書店太田出版、前進社と、いろんな版に眼を通した。

大学時代には、中核派との勉強会で、序文・解説も含めて、すみずみまで読み込んだなあ。まじめにノートも取ったっけ。

左翼文献では唯一、繰り返し読んだものだが、それは一番易しく、分かりやすく、しかも、本命の「資本論」を2巻くらいで挫折しても、
共産党宣言」を読めば、誰でも「その気」になれたからである。

つまり「共産党宣言」は「その気」にさせるほど、ところどころカッコイイのだ。

これは「出征兵士を送る歌」に匹敵するね。

そういやミチロウの歌詞には、よく共産党が出てくるが、何かトラウマでもあるのかね。


「先天性労働者」↓
共産主義の当面の目的は、階級へのプロレタリア階級の形成、
ブルジョア支配の打倒、プロレタリア階級による政治権力の奪取であ〜る。
共産主義革命は、伝統的所有諸関係とのもっとも根本的な決裂であ〜る。
この革命の発展行程のなかで、伝統的思想と、もっとも根本的に決裂する事は不思議ではない!
共産主義者は、これまでのいっさいの社会秩序を強力に転覆する事によってのみ、自己の目的が達成される事を公然と宣言する!!
支配階級よ、共産主義革命の前におののくがいい。
プロレタリア革命において、くさりのほかは失うべきものを持たないー!!
彼等が獲得するものは世界であ〜る!
今日まで、あらゆる社会の歴史は階級闘争の歴史である!
今日まで、あらゆる階級闘争の歴史は敗北の歴史である!
万国のプロレタリアート、団結せよ。。。


幸徳・堺訳とはちょっと違うけど、やっぱカッチョイイねえ。
共産主義」が敗北したといわれる今日でも、これからも、「共産党宣言」は読まれていくのだろうか?古典として?
ちなみに同書では、共産主義は「怪物」となっている。