落語を見る
昨日の夜、ある出版社の招待で、テレビ以外ではじめて生の落語を見た。
「〈噺小屋スペシャル〉睦月の独り看板 立川談春独演会」である。
行く前は、落語なんて興味ないし、多分寝るだろうな、なんて思っていた。
立川談春は、談志の一番弟子で、最近、「赤めだか」という本を出してヒットし、
テレビの「情熱大陸」でも取り上げられ、とても人気の落語家で、チケット入手も大変なのだという。
銀座の会場は満員。意外と年齢層は幅広い。
最初は、自分の喉頭がんを患った話しから入り、なんとなく聞いていたオレもだんだん引き込まれていった。
演目は2本だったが、江戸っ子のユーモアと人情の話しで、ホントに面白かった。
満員の客を前にして、臆することなく、1時間ばかりの噺を、よくも噛まずに、表現豊かに面白く話せるもんだ。
まあ、プロだから当然なのだろうが感動したよ。
怪談で人を怖がらせる稲川淳二と同様、落語で人を笑わせる噺家は、究極のエンターテイナーだな。
オレも人の前で、緊張せずに、すらすらと話せるようになりたいもんだ。
今更ながら、しゃべるということは喜怒哀楽を人に伝えるコミュニケーションなんだなあ、と思った次第です。
チケットを人に譲らずに自分で行って良かった。