妄想
「松田聖子がエロ光線を送っている」らしい。
「ギャグが一晩中、電波で流されている」らしい。
統合失調症の妄想はおもしろい。
いったいどういう状況で、このような妄想が生まれてくるのだろうか。
夢とは違うらしい。
一説によると、幻聴を聞いている最中は、喉の声帯が声を出す時と同じように震えているという。
ということは、自分で自分の幻聴を生み出しているのかもしれないのだ。
何らかの要因により、脳に入った情報が錯綜し、普通とは違う組み立て方をされ、妄想や幻聴として産まれてくる。
このような妄想に悩まされている本人は、現実と妄想の区別をつけるのも困難だろう。
自分が意識しないところで、実は自分が動かされていることほど怖いものはない。
それに、そばにいる身内も、やはりつらいものである。
妄想に付き合ってはいけない。すぐに、話しかけてこちらの世界に引き戻すことが大切である。
妄想を否定すると、さらに強固になるし、妄想を肯定しても同じだし、
なかなか難しいものである。